ニューリベキャスター、でも、みたいなオヤジのヘテロセクシズ

やはり自宅で校正(初校の2巡目)の日。最近自身の杜撰な性格ゆえの誤植に傷つくことが多い。職場の論集の論文では2箇所テニオハのレヴェルで誤植。そういえば、あの『転回するモダン』の自分の論文ではまさに結論部分、いわばソナタ形式交響曲の第4楽章の主題にかかわる構造的な箇所で手痛い誤植(「際限のない反復」→「再現のない反復」)をやってしまっている。そういえばこの論文、職場のpromotion関係の論文でもあったのだが、委員会ではこの誤植は問題にならなかったのだが、社会学専攻の学部長が気がついていたという事実に驚いたことも(「お読みになっているのですか・・・」みたいな感じで)。しかしその学部長は文脈に照らして「再現のない反復」って意図的な誤用ですか?みたいな鋭いこともおっしゃっていた。たしかに「外傷」って「再現なき反復」=「差異なき反復」という話もありえる。

子供の野球の練習が新横の球場だったので車でお迎え。連休ゆえに月曜も練習ということで。例の散歩&買い物コースのあとで18時前の薄暮の運転。久しぶりの運転で少々路線変更とか駐車がわれながら美しくないのは仕方ないか。しかし新しいフィットって「進化」がやはりかなり。小型車ながらある種の安定感があってこれはもしかしたら日本車の新たな「企業努力」の反映か。しかし「企業努力」の過酷って手放しで言祝げないが、でも運転していると感動もする。

夕食後は仕事のはずが睡魔で挫折。お約束の秋元優里の鑑賞。しかしこのキャスターのブログを見ていたら、マイケル・ムーアーのインタヴューに際して、あのサブプライム・ローンをめぐるドキュメントに関して「騙された人たちにも自己責任があったのではないですか?」という質問をあっけらかんとしていて(それもいかにもの帰国子女風のアクセントでもって、というかたぶんそんな英語のアクセントで)当然ながらその質問を一蹴されてしまい「もうすこし勉強しなければなりません」とかお約束どおりの反省とかしていて、その反省とかは質問のニューリベ性ではなくてキャスターとしての「押し」についてのことのようだから、やはりフジ・サンケイ系列か、あるいはKOの藤沢か、と嘆息するか、よくわからないが、やはりその質問の自意識の欠如はちょっと(まあ滝クリも同じような質問をしてしまいそうで番組としては一貫しているのだろうが)。といいながら今後も毎晩鑑賞の予定という・・・。