2010-01-01から1年間の記事一覧

やはり年末のまとめとか

2010年はリベラルな不誠実が破綻をきたした年だったので、来年からは冷酷な誠実さに徹したい・・・とか年末なのにわけのわからぬことを書いてしまったが、まあ、不誠実に余裕をかましているとそれが自然に悪意として伝わるという次第で・・・と、またわけの…

いよいよ仕事ができるか

15名の卒論が無事全員形式審査を通ったので吉祥寺関連のtime-consumingな仕事の峠は越えた模様(キョーム関連とキョーヨー・カリ関連の業務も残務処理の段階か)。授業も来週の水曜で終了するし。という次第で山積みの本業関連の仕事を今週末くらいから片付…

添削マシーン

ここしばらくはゼミの4年生(計15名)の卒論の添削マシーンと化して、ほかの仕事がまったくできない。generousに15名も受け入れたのがいけないのだが、アメリカ文学で2つゼミを担当している同僚も数名いるから、まあ贅沢はいえない。学生の文章力にはかなり…

相変わらず

雑務のなかで本業になかなか集中できない日々が続くが、先週末には国立の冷戦読書会で関西からO貫さんがご足労下さり、RWとトリリングに関するじつに刺激的な議論をお聞かせくださる。呆けた頭にはじつによい刺激。やはり最近この業界の知的エネルギーは国立…

生活を変えないと

やはりときには断ることが必要なことを痛感する日々。吉祥寺での教務・カリキュラム関連と組合、親学会と支部会のお勤め、家事、消防団、俳句、それに卒論の添削・・・まだまだお役目があるような気もするが、こんな次第で本業が何もできないありさま。多忙…

一仕事終了

某米国の学術雑誌のための査読を終了。これで2度目。よもや査読した論文の内容は口にできないが、とっても凡庸なのでいっぱい注文をつけてしまった。英語の間違いも多いのでこれはネイティヴではないなあ、と思って、論文の題目をググると、ほぼ同じ題目の…

業務多忙のため

業界、吉祥寺、地元方面で同時多発的に多忙を極めて本業に時間を避けない日々。また最近も仕事に関して大きな方向転換を考えざるを得ないこともあり、かなりストレスフルな日々が続く。ということで本日の国立方面は欠席。そろそろ各方面のお世話係はご遠慮…

オランダ遠征から帰還

いつもならば学術的海外遠征が大好きで行く前から元気が出るはずが、今回は絶不調、超鬱のなかでの遠征となり、本当はあまり乗り気ではなかったのだけれども、やはり行ってよかった!というのが帰国後の実感。かなり元気をもらった感じだ。肝心の小生のペイ…

どうもご無沙汰です

じつはかなりの長期間、鬱状態が続き、ブログの更新どころではなかったのですが、どうにか復活したので更新します。更新していない間にもイヴェントはたくさんあって、とくにRW関連のシムポジウム@目白は、この類の企画としては類例のない成功でありまし…

解題の効能について

先日お知らせした冷戦読書会で解題を。最初に読んだときよりも議論の粗が見えてきたのでごく普通の要約をしてしまったが、論文への批判的なコメント、あるいは、アメリカ研究のプロによる個別具体的な知識はさすがにちがうなあ、とか非常に参考になる。重要…

こちらでも宣伝

ということでつぎのイヴェントが: 第14回冷戦読書会日時: 2010年9月1日(水)15:00〜場所: 一橋大学国際研究館5階 ゼミ室2テクスト:Juliet Flower MacCannell, "Mothers of Necessity" The Hysteric's Guide to the Future Female Subject U of Minnesot…

やはり後期も忙しくなるのかね

イギリス文化史教科書20世紀後半編、原稿を書くのが遅れまくってしまい大変な迷惑になっているのだが、ともかくここしばらくはこれにかかりきっり。週末までには非常なる完成度で脱稿しないとマズい。すでに6割は完成しているし、ノートもきちんとあるのでよ…

ルクレリウスとは誰か?

昨日やっとのこと採点が終わる。200人近い講義科目をもっているので時間がかかるのと、8月の初旬3泊ほど子供の野球合宿につきあったりしたので、こんな破目に。合宿ではほかのお父さんたちはもと野球部という方々。小生だけは草野球出身。ということでお父さ…

やっと夏休み

1日の体験講義が事実上の前期の業務の終了だが、採点がまだまだぜんぜん終わらない。三田の演習は成績の提出時期が早いので添付ファイルできたレポートを読み成績を決めて、さらに学生に約束したとおり、ひとつひとつ細かくコメントをメールで返信していたら…

臨戦状態

3日にわたる駒場関係のイヴェントもどうにかこなし、オープン・キャンパス@吉祥寺では父兄と高校生という聴衆にむけた「体験講義」(「戦争とは何か?」)も無事こなして、本日めでたく『ウェッブ英語青年』におけるリレー連載がアップとなりました。H野さ…

メディアと無意識

ここ数日吉祥寺に宿泊し研究室で仕事をする日々だが、昨晩は大学前のなにわ料理屋のカウンターへひとりでぶらりと。以前H比野さんのブログで小生の否定的な発言が引用されたが、今回は少々印象というか意見を変えた。うなぎの豆腐煮とか鱧の梅しそ揚げなど…

久々に標準版

来週の駒場のイヴェントへの備えとして"Beyond the Pleasure Principle" を久しぶりに例のStandard Editionで読了。論文を英語で書いたり翻訳したりするときなどにしばしば部分的に参照するのだが、通読するのはなんとロンドン以来のこと。頭と心の調子が相…

前期もいよいよ

今週はいよいよ前期も最終段階で各種イヴェントもあったり。仕事面では例のリレー連載の原稿を書けたこと(まずはレヴェル的にクリアか)、みすずの翻訳の見本が届いたこと(きれいな装丁だし、時間がかかりすぎたけれどもほっとする)。ただ来週の駒場関連…

おお、ついに

タイトルのとおりでして:〈死の欲動〉と現代思想作者: トッド・デュフレーヌ,遠藤不比人出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2010/07/24メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 214回この商品を含むブログ (8件) を見るお世話になっている方々には近いうちに…

対象a

3限の2年生のゼミでけっこう精神分析の基礎理論をがっちりやっていてその前期末試験をやった帰りに前を歩いている学生が「対象aってけっこうヤバくない?」と言っていたのを目撃してある種の感慨を抱く。ほんとうにそこら辺を歩いているフツーの女の子系の学…

駒場関連の宣伝・続

29日の企画@駒場と連動するイヴェントの宣伝を: UTCPレクチャー「相互に依存する欲望と新しいメディア――ラカン的アプローチ」日時:2010年7月26日(月)18:00-20:00 場所:東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室講演者:リャオ・チャオヤン(国立台湾大…

エレガント、かつブリリアント

各所で宣伝されたモダニズム・シムポ@国立に参加。聴衆に院生が多いので質問が出ない場合の質問要員として。予想どおりに各ペイパー終了後のセッションでシ〜ンとなる。しかしこれは議論の内容に失望したゆえではなく、とてもブリリアントな内容に圧倒され…

精神分析と人文学・詳報

このイヴェント@駒場の詳細が決まりましたのでお知らせします。まずはポスターを:こちらもまた: 「精神分析と人文科学」共同セミナー Date: 2010年7月29日(木)17:00-18:30 Place: 東京大学駒場キャンパス101号館2階研修室 講演者 チャールズ・シェパー…

「人文学における精神分析の可能性」その2

このイヴェント@駒場の日程が決定しましたのでお知らせします: 7/26(Mon) 18:00-20:00 Liao "Interdependent Desire and New Media: A Lacanian Approach"7/27(Tue) 18:00-20:00 Shepherdson "Esthetic Feeling and Universality: 'Sense' and Community i…

人文学における精神分析の可能性

7月の最終周に表題のとおり「人文学における精神分析の可能性」をめぐるセミナーが原和之先生@駒場のorganiseでUTCPの企画で行われます。26日、27日、29日のうちで2日という日程です。ゲストはこのブログでおなじみのCharles Shepherdson (SUNY) と台湾で小…

超おいしすぎなロレンス協会@早稲田だった

前回のエントリーでの杞憂は杞憂だったしだいで、「情動」シムポのとくにSさん(id:ks169さん)のブリリアントなご議論に刺激を受ける。さすが秀才!という感じ。特にT.S.Eliotの"Tradition and Individual Talent"に関してfeelingにindividualによるsubject…

なんとまあ慌しいことか

各種業務――本務校関連(ジムとかクミアイとか)、研究会関係、学会関係(とくに複数の委員会)、翻訳方面、原稿――などで首が回らないしだいで、ブログの更新どころではなかった。それに予想以上にワールド・カップにもハマってしまい困ったものである。こん…

あっという間に1週間が

という次第でろくに仕事も進まぬまに1週間が経過。幸か不幸かサッカーには人並みの関心しかないのでワールドカップの誘惑には勝てる気がしているが、ともかく6月の残りは仕事がたまって仕方がない。20世紀後半教科書、リレー連載、あと本日例のみすずの翻訳…

夏はやはり忙しくなりそう

10月のオランダ方面作戦は決定の模様。ジュリエットからメールが来る。revolution; representation; death-driveを鍵語の思弁となるわけだが、まさに表象=代理の危機が再再再・・・笑劇化しているのだし。例の悪評紛々のエッセイをどこまでelaborateできる…

献本多謝

月曜から日常に戻りすでに疲労困憊気味。そんななか献本をありがとうございます:宗教とは何か作者: テリー・イーグルトン,大橋洋一,小林久美子出版社/メーカー: 青土社発売日: 2010/05/25メディア: 単行本 クリック: 39回この商品を含むブログ (26件) を見…