初仕事
初仕事といっても去年から持ち越しのイギリス文化史教科書の原稿の修正を元旦から2日にかけていちおう終わったので、セクション元締めのSさんに送信する。まだ微調整が必要だと思うので、もう一度Sさんから注文を出してもらい、最終締め切りに完全な完成稿という算段。戦後イギリスのKleinianismが結局のところは制度化された「母」の神話化に加担したBowlbyismへと矮小化されていく経緯を書いた原稿に対して、Sさんから、それだけでは少々退屈なナラティヴなので、WinnicottとHenry Mooreが共有した不気味で過剰な「母子関係」についても論ぜよ、という適格極まりないというか流石としかいいようがない注文があったので、次の本を参照して「エピローグ」風の段落を追加した次第:
- 作者: L. Stonebridge
- 出版社/メーカー: Palgrave Macmillan
- 発売日: 2007/08/21
- メディア: ハードカバー
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この著者相変わらずブリリアントに切れまくっているなあ。この方などを目指して本来は仕事をしているはずなのに、2003年のロンドンからの帰国後は堕落の一途であって、じつに情けない・・・。明日からのBLでのリサーチで頭を以前のロンドン・モードに徐々にしていかなくてはならない。次の本の再々読なども近々に:
The Poetics of Psychoanalysis: In the Wake of Klein
- 作者: Mary Jacobus
- 出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand
- 発売日: 2006/02/16
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本日2日は支部会やそのほか業界関係のメールをかなりの数をこなした以外は、子供に自転車を買ってあげる約束だったので新横のビックカメラへ行き、その後は同じく新横のバッティングセンターへ子供を連れて行き(自前のバットでなくいささか重いやつだったのに90キロの球速になかなかよくついていっていたなあ、坊主は)その後は自宅前でやはり子供とキャッチ・ボールという、良き父親を正月風に演じる。
まあ、明日からはロンドンということで、しばらく留守にします。
追記:なぜかメールが送信できなくなりました、自宅PCで。ということでお返事がない場合はしばらく失礼します。