イヴェント@吉祥寺

吉祥寺でのイヴェントのお知らせです。とても刺激的なお話です。ぜひアポなしでご来場ください。

「越川芳明氏講演会ーーキューバの「黒い離散」の文学——ニコラス・ギジェンの詩」

成蹊大学アジア太平洋研究センター・共同研究プロジェクト(環太平洋とポストコロニアリズム−通文化主義の可能性研究 研究代表者:大熊 昭信(文学部教授)主催 2010年度第3回研究会


日時:3月6日(日) 3:00〜5:00
場所:成蹊大学 3号館101室
講演者:越川芳明氏 (明治大学文学部教授)
ディスカッサント:長岡真吾(島根大学教授)


講演要旨:


キューバの「黒い離散」の文学——ニコラス・ギジェンの詩(越川芳明)


ギジェンNicolás Guillén(1902 - 1989)は、1971年にノーベル文学賞を受賞したチリの詩人パブロ・ネルーダPablo Neruda(1904 - 1973)と同時代を生きたキューバの国民的な「黒人」詩人である。ともにラテンアメリカで国際主義の観点から土着の価値観を鍛え直した詩人であるが、ギジェンはネルーダほど世界に知られてこなかった。だが、いまギジェンは、「ネグチュード」を唱えたエメ・セゼールらと共に、ヨーロッパの植民地主義が導入されて以来500年以上におよぶ人種の混淆が自然であるカリブ海のコンテクストのなかで、再評価されている。本発表では、ギジェンの代表的な詩を取り上げ、北米の文学を念頭におきながら、ポストコロニアリズム(黒い離散・クレオリテ)の観点から、彼の文学の「黒人」文化論的な注解を試みる。 

成蹊大学キャンパスマップ:http://www.seikei.ac.jp/gakuen/campus_uni.html