ソウル方面作戦、ほぼ脱稿

昨日も9:30からBL。ソウル方面作戦用の原稿の推敲を遂行する。最後にSpivakのいうcomparativist imaginationとかequivalenceを、Lawrence/Williams/Karataniのthe simultaneous association/togetherness of the singular/irreducible presenceに接続するというアクロバット。まあ、Spivak本人の話も飛ぶので、これくらいの飛躍は可愛いものと納得したり。ただJacobsenがいうthe poetic/equivalence as something subversive (outside) of narrative sequenceという議論からすると、去年国立でやった狼協会のシムポでのそれ、つまり帝国主義的な批評理論への信仰への介入としての「同時性」という話、けっこうイケていたのかもしれないと思ったり。またSpivakがこのequivalenceに関してjust a therenessみたいなロレンス風の言い方をしているのもなんだかうれしい。それに最後の質疑応答のところで、聴衆のcommonsenseでcommonplaceでpositivisticな質問に対して、Spivakが、'Kant's transcendental deduction, as a move needed to think something unavailable to evidence but necessary for experience to be possible'なんてことをいっていて、実際に聞いていたら「かっこいい!!」とかなりシビれていた可能性もある。今日の日曜日は朝から推敲の遂行で、ほぼ完成かもしれないが、今晩さらに推敲を遂行してしてみて、明日の月曜日にはofficeからJamieさんに送信しよう。

昨日は4:00までBL。近所のなかなかの古本屋をひやかしたあとで、狼系の院生たちとイタリアンへ。ロンドンのイタリアンはあまり期待できないという同僚の意見が正しかった感じ。まあ、78点。彼女らはなかなか飲み、BirckbeckでPhDをやっている彼女は「パブ名人」だそうなので、まずはHolbornあたりのパブで飲み直す。ただそのときのノリで、ロンドンの彼女らがよくいくカラオケにいくということになったが、幸か不幸かそのカラオケはいま閉店中、またHolborn駅近くのカラオケはなんと1時間50ポンドと主張する。たぶんリッチな日本人の会社員が経費でくるところなのだろう。当然やめる。ちなみにロンドンには日本人駐在員御用達の日本人による日本人のためのキャバクラがあるそうである。日本でもキャバクラにいくということは小生には考えにくいが、ロンドンでキャバクラとは......。しかしロンドンでカラオケというのも50歩100歩か。ほんとうにロンドンでそのうち『ヘビーローテーション』を歌ってしまいそうな自分がこわい。彼女らとロンドンのスーパーマーケットの話をしていて、まあWaitroseは日本でいえば成城石井みたいなもので、TESCOはまあ西友みたいなものだとか話していたとき、ある日本人の芸能人がなぜかこの庶民的なTESCOを愛してやまないのを知っている?と聞いてみたら知らないというので、「それは黒柳TESCOである」といったあとの沈黙はいささかつらいものがあった。以前に「シャブリをこよなく愛する往年の名優、それは佐分利信である」といったときの沈黙に比すべきものがあった。結局パブのはしごとなり最後はSonuさんたちといったパブで閉店まで。