観光に来たのではないから

今日もロンドンは朝から高原の晴天。いやすこし暑いくらいかもしれない。しかし表題にあるようなことなのだから9:30からBLにてAlix/Jamesの書簡の再読。かなりの読み落としがあることに気がつくばかり。そういえば論文に直接関係ないところだけれども、寒い冬から急に温かな春になったことをJamesはこう記している:

The real change from Winter to Spring happened during the week-end. Sunday morning really reminded one of life being worth living.

ロンドンに関しては、It's as if England had skipped Spring directly to early Summer といったところか。

昨日のエントリーで間違えてしまったが、英文学会は今日からですね。S木シムポはどうだったであろうか。いまごろS木氏を中心にカラオケが佳境にという感じであるだろう。How I wish I could have been there!

小生のフラットの正面には2つのパブがあり夕刻からたいへんなにぎわい。そうなので部屋のなかにいるのもしゃくなので最近は寝る前に一杯やるときに(この習慣もそろそろやめよう)椅子とテーブルがあるのでバルコニーで夜の空気を楽しんでいる。じつは先日の宴会のときにChantalとMataiが喫煙者であったのでバルコニーに出ていたのだが、小生は喫煙者ではないけれどもついでに彼らとバルコニーに出てみたら、とても快適なことに気がついたしだい。蚊もいないしなかなかすばらしい。

リサーチのほうは1920年代前半におけるKarl Abrahamのmelancholiaに関する理論(それとからむFreudとKlein)が鍵であることがいよいよわかってくる。ここらあたりのところをきちんとここ1週間くらいで押さえておかないといけない。Freud/Abrahamの理論だとこのmelancholiaの呪縛から逃れる契機はないのだけれども、Kleinだとかならずしもそうではないということも大事。

そういえば吉祥寺方面からの怨嗟の声についてですが、小生、ゼミの学生の卒論指導はすべてメールのやりとりでする約束をしており、じっさいそろそろ卒論の仮題目提出の時期なのでその相談を受けたりしています。今年の4年生の人数だって20名の定員のところを25名も受け入れています。サバティカルなのに卒論指導をきちんとしているので、どうかそのへんのところをご考慮ください。