そういえば

先日国立方面から吉祥寺に出張講義に来てくれたM浦さんの恐縮な話ではMLA@サンフランシスコでアメ文関係者の方々の暇なときの話題として小生が突如ブログを止めたのは業界のさる方面から政治的圧力がかかったとか面白おかしいうわさがあるよということでだからちゃんとどうして止めたかを一応公表しておいたほうがいいかもしれないという助言まで頂戴していたのだがじつは本当はさる筋から脅迫が・・・というのは嘘でして本当のことを告白するとこんな風に早朝から駄弁を句読点なしでだらだら垂れ流す自分に心底嫌気がさしたからでして・・・ってまた同じことしているじゃんよ。

追記:ずっとあわただしかった1月だったが今日は久しぶりに自宅蟄居の研究日なので午前中に家事全般を済ましてから名古屋方面の講演用に最近出版で未読の「モダニズム精神分析」系の研究書を読み続ける。商品紹介にアップしていないやつでイントロを読んでいたら矢鱈律儀な北米系のPhD論文風で該当テーマに関する先行研究のマップピングが細かいのだが、結局レトリックの水準では「文化」対「文学」とか「理論」対「精読」という話に落ちていく。それにあのいかにも安易な「ポストモダン」という用語=隠喩の濫用・・・。こんな書き物には「お勉強」はあるが「批評」がないとか真面目に嘆息する。もうこれだけでこの研究者の資質を見切ってしまい読むのを中断してしまいたいところだが、もしかしたら鋭い=おいしい読みがあるのではとかいうさもしい期待とか、あるいは専門家という責任上ある程度は付き合ってどこが駄目なのかを同定し将来の自分のイントロの注あたりに入れなくてはいけないので、中断というわけにはいかないのが苦しいところ。それに小生いったん読み出すとかなりくだらなくてもわりとちゃんと読んでしまう悪い癖もあり、大げさに言えばこの年齢で実働時間がどんどん減っているのだから、もう少し生き方=読み方を変えなくてはいけないのだろうなあ。明日は子供の保育園の学芸会みたいなものがあるので仕事はできないので我慢して読み進む。来週は月火と試験監督だから、空き時間に研究室でガリ勉だなあ。水曜は午前中が監督で昼の科会のあとはエンドレスの教授会・・・今週は5時間半だった。吉祥寺文学部の教授会の長さは学内でも語り草だそうだ。その原因ははっきりしているけどここでは言えない。

追記2:そろそろ保育園のお迎えか、と思っていたら、大学の広報課からメールが来る。じつは来年の文学部のパンフレットに英文代表となってしまい、ゼミの学生と対談したりする映像が紙面に露出する。その学生を選べという指示。今年のやつは若手イケメンのG田さんだったので、こんなものもらい中年オヤジでいいですかねえ、と言っても科会ではぜんぜん相手にされなかった。ゼミといえば3年と4年で計20名受け入れればよくて、今年の3年が9人だからあと11名でよかったのに、21名も希望があったので仕方なく14名受け入れて来年は23人になる。階段教室での講義科目で好印象を与えたのが敗因か。しかしたくさん希望があったほうが選抜できるのでレヴェルの維持にはいいみたいで、少ないとさまよえる第3希望者とかの住処となりかなり知的に悲惨なことになるらしい。