試験監督とか目医者とか

昨晩は研究室の暖房が不具合で寒くてかなわいから19:30ころに挫折してちょっと寿司屋で夕食をとったあとホテルへ。しかし昨日は河岸が休みだったのか海がしけていたのかともかく碌なネタもなくしたがって浅酌ですむ。風呂に入った後はBSかなにかでトム・ハンクスが出ているアフガン関連の映画などを怠惰に観ながらいつのまにか爆睡のはずだったが、実際は悪夢だらけの浅い睡眠。夢の悪夢度はいかにも分析したくなるようなもの。7時過ぎに起床、8時過ぎには大学。1時限のコール英語の試験はCDとDVDの再生でいささかのトラブル、それに指示通りに着席しなかった学生とかで少々面倒もあったが、まあ大過なく。この時間は現代社会学科の試験であったが、次の時間が英文の試験で受験に来た1年生で小生のゼミに出ている学生がとてもうれしそうに挨拶をしてくれるのでかなり和む。英文の学生さん一般にずいぶんと友好的である。研究棟に帰ると暖房の修理がすんでいる。業者によると暖房の加湿機能の不具合でその警戒音が昨日の霧笛であったそうだ。「それではぼくの過失ではなかったのですね」とお約束のオヤジギャグで研究棟の事務の方々を凍らす。失礼しました。その後は目医者に。面倒なので切開はせずにあと数日目薬と抗生物質でいなすことに。大学に戻り研究棟12Fの教職員食堂で定食など。その後いささかの爆睡の後は名古屋方面作戦用に当該テーマについての研究書を読んだり。このまま20時くらいまで勉強か。

追記:例の『転回するモダン』で悪例としてあげた研究書が本当につまらぬことを再確認しつつ、自分の方向性がその分鮮明になる。ただ真面目で律儀に北米風の「文化研究」でPhDをやるということで精神分析のテクストを読むとこんなにつまらなくなるのか、その模範演技のような本(実際は豪州の大学でのPhDなのだが)。ただこちらが調べていない関連を律儀に調べているというおいしさもあるので一応読破の予定。砂を噛むような時間。まあこれが研究ということだから仕方あるまい。明日は朝イチは試験監督の予備で9:00から研究室で待機、2時間目には監督、昼の科会のあとはエンドレスの教授会だからそこでの内職でともかくお勉強を進めないと。テクストの思想的なヤバさということに鈍感なままで「モダニズム精神分析」とかいってもねえ、たとえばパウンドとかルイスとかエリオットとかいう名前が頻出しているのだからねえ。彼らのテクストをカルスタ風に料理して一丁上がりみたいな議論につきあっていると、なかば本気に彼らの「右翼性」のヤバさ(美学=政治学的な両義性)を確信犯的に擁護したくもなってくる。この前の研究会@三田でも思わず口走ってしまったが「暴力」に鈍感な左翼言説はかならず良質の右翼に負けてしまう。その脈絡で「精神分析モダニズム」がクリティカルに交錯するのであって、それ以外の意味で例えば「批評理論」としてのフロイトなんかに関心はない。