学期末のいろいろ

来年度のシラバスのウェッブ入力、教務の方からIDとパスワードをメールで教えてもらいどうにか入力を完了。半期15回につきひとつ毎に内容を授業計画で書くのは難儀。しかしどうにかこうにか。ふと気がつくと非常勤の成績の締め切りを過ぎている。ヤバい。今日はこの成績をつけて終わりそうな感じだ。吉祥寺での来年度は「文化研究」の基礎の勉強を英語を読むことでということが1年生と2年生のゼミの中心課題にする。やはり英文科なので英語を早く正確に読む訓練をしないとという配慮だが、実際にはどうなるのか。3年と4年の卒論ゼミは『ドラキュラ』を前期、『フランケンシュタイン』を後期。前期は武藤&丹治本で「文化研究」の実践を、後期はミネルヴァ本で同じく。こちらは日本語が中心になる。大学院は「批評理論」担当だそうだから、広く浅くこれだけは知っておこうというようなことを英語テクストを通じてということになる。しかし来年度は労働量が凄そうだから、気力の維持がともかくも肝心だろう。その分2月3月にいろいろ仕事を進めておきたいが、たぶんそれは無理だろうと手帳を見てそう思う。

追記:やはり非常勤の採点のため16人分のエッセイを読んで力尽きる。金曜ということで晩酌に飲んでしまったシチリアの赤(2002)が旨すぎたということもあるが。これではいけない。しかし前期いっぱいかけて読んだ英語の2次文献をまったく参照せずに、日本人の書いた見るからに魅力がない研究書を(それも古いやつ)図書館でいい加減に見つけ出してきて議論をでっち上げる輩には厳しい点を差し上げた。きちんと先行研究についても批評史的な解説を施してちゃんと読むに値する文献のビブリオも配ったのに。中にはもちろん優秀な学生もいるのだが。できる学生が思わず目を輝かせたり身を乗り出したりするような内容の話をしている最中にいかにも眠そうな顔をしている連中が少数存在したが、やはり「文学」ってセンスの問題が大きいと思ったりもした。聞くとちゃんとイギリス文学系のゼミに所属しているというから聞いてあきれる。