中堅私大のいろいろ

今日は大学院研究科の教授会で午後遅くから吉祥寺。日本文学科などは相対的に応募する学生が多いが英文はここ数年のところそうではないそうである。素朴な疑問としてたとえば同じようなレベルのS城とかM学とかの大学院出身で立派な業績を上げている同業者はかなりいるのに吉祥寺の英文科はそうではないのは何故か?という質問を科会でしたのだが、返ってきた答えは至極単純で博士課程ができたのが相対的に最近なんだそうだ。駒場を引かれた出淵先生が吉祥寺にいらしたのがそういった経緯であったとのこと。なるほど。たとえば中高の教員になったりするだけでなくても必ずしも完全に「就職」に不利ということではないのだから英文の大学院をmore attractiveにするにはどのようなpublicityが必要なのだろうかとかはその後の科会で。また小生の学部のゼミからは少なからずの進学希望者がでるのではないかという期待があるみたいである(期待というよりもそのような要望を受けたりもした)。学部生の各種ガイダンスなどでも宣伝をすることなどが科会で決まる。その仕事は来年度の教務委員の小生の任務であるのだが(今日突然聞いたのだが学部の教務委員だけではなく全学レベルの教務委員でもあるそうだ・・・え、そんなの聞いてないよ・・・)。ちょうどそのようなめぐり合わせになってはいるのは承知しているけれども、着任2年目としてはこれはいくらなんでも厚遇ではないだろうと同僚の一人からとても同情されるが確かにおっしゃる通り。そのほかにもあえて口にはしないものの1年弱在職して必ずしも納得がいかないことが少なくない気がする。まあそういったことの背景にある事情やその歴史的文脈もようやくわかってきたのだが・・・。小生やたら人が良く見えてものを頼みやすく見えるらしい。たしかに仕事って頼まれて断ったことってほとんどないものなあ。まあ、中堅私大は要するにいろいろやはり大変だなあとか深く実感する日々ということです、はい。ふ〜。

研究室でいくつかの事務と整理をして帰宅。メール室に立ち寄ると国立方面から献本が:

ジェンダーから世界を読むII ジェンダーから世界を読む

ジェンダーから世界を読むII ジェンダーから世界を読む

よく存じ上げている業界でお馴染みのN井さんとかO智さんとかM浦さんとかがご執筆。読むのが楽しみ。今後もこの国立方面から多大な知的エネルギーが波及してくる予感がする。要するに文句や愚痴を言わずに仕事してどんどんpublishしなくてはいけない・・・とかいうと本当にバカに思われるだろうが、本当のバカだから仕方がないとかバカ正直なことを言ったりすると余計バカっぽく見えるのだろうね。