少年野球でもブロックサイン

火曜日のお仕事の準備があまり進まぬのにカミさんが疲労気味なので子供が最近入った少年野球チームの試合に子供を連れて行きその試合を観戦することに。入ったチームが勝ちに「こだわる」――むかし石川淳がこの言葉は否定形で使用するのがただしく(つまらぬことにこだわらない)よって肯定形で積極的な意味で使用するのは誤用であるといっていていまだにそれに小生は賛同しているからふつうはこういう風には使わないようにしている――ことで近隣では有名でまた監督さんが初見では驚くほどにスパルタなのだが、それゆえにレヴェルが極めて高く一驚を喫す。相手の綱島のチームもなかなか。内野守備の堅実、ゲッツーの見事さ、連携プレーの正確などなど小学生とは思えぬ水準。バッティングもシュアでシャープだ。当然わが子はベンチでの応援ということで、試合に出るのはいつになるのか。ちなみにもらった背番号は27だそうで(ユニフォームは注文したがまだ届かず)最近では古田、V9時代の巨人の森名捕手の番号であるから、彼はキャッチャーになるのか。まあ、理屈ぽく――誰に似たのかと訝っていたらおふくろが呆れ顔でお前はあの10倍は理屈ぽい小学生であったといっていた・・・――スローイングは悪くなさそうなのでそれもアリかもとか思う親バカぶりよ。ちなみに現在のレギュラーのキャッチャーのムサシ君はそのポジションの重要性ゆえに監督からいちばん叱られている。試合結果は9−2で5回コールドで勝つ。ミスがほとんどなく試合に勝ったので監督は満足している模様。試合後も日が暮れるまで練習。この監督の指導ではほとんどが守備練習で打撃の練習はあまりない。たしかに少年野球の勝ち負けのほとんどはエラーで決まるようだし、今日の試合も2アウト時の外野フライのエラーが相手投手にかなりの動揺を与えたことがきっかけだった。しかし標記のように監督がブロックサインで細かい指示を出しているのには驚いた。いやいやなかなかもって素晴らしい。

仕事のほうはクライン的なeating one's wordsということと、それを抑圧するラカン的な想像界における視覚性の強調みたいな話にもなるから、つぎのJacobus本の再読とか:

First Things: Reading the Maternal Imaginary (Series; 7)

First Things: Reading the Maternal Imaginary (Series; 7)

読み原稿がギリギリになるのでその場で仏訳ともいかぬので英語でのプレゼンとなる。明日の未明くらいから原稿を書くか。