思いがけずに休暇ということで

実に爽やかな晴天であった金曜日は普通なら2時限から授業だが今日は思いがけずにお休みであったので子供を学校に送り出した後に家事を終えると車で買い物に。たぶん2ヶ月ぶりくらいの運転だが駐車の勘が少々鈍った感じ以外はまったく大丈夫という印象。まあいつもの練習コースでもあるからだが。約30キロの行程を1時間程度で。しかしペイパーにならないために免許取得後必死になって(場合によっては文字通り命をかけて)毎日意地になって出撃した甲斐があってどうにか運転が身体化しているらしい。しかし職場がふたたび変わって車通勤ということにでもならない限り運転の頻度はそうは高くなりそうにもない。昼前に帰宅後ずっと夕方まで仕事。ともかく仕事が溜まって溜まってまずい。職場では過酷にも教務事務関連がこれからますます降り注いでくる感じ。そのうちいくらなんでも勘弁という風になるかもしれない。

そんな中でお知らせです。一橋大学言語社会研究科プロジェクト「トランスアトランティック・モダニズム」研究会(講演会)です:

 

 日時:7月4日(土)16:00-18:00
 場所:一橋大学東キャンパス国際研究館4階大教室
 講師:遠藤不比人(成蹊大学
 司会及びコメント:中山徹一橋大学

 講演題目および内容:
「イギリス・モダニズム文学と精神分析――その間テクスト性の再吟味」
フロイトとウルフとエリオットのテクストが第一次大戦後に――実証的な影響関係をはるかに超えた強度で――共有してしまった「暴力」と「性」をめぐる言語について再考します。たとえば『快感原則の彼岸』(1920)以前にこのメタ心理学を実践してしまったエリオットの「ハムレット」(1919)、フロイト以上にフロイトのエディプス・コムプレックスのクイア的な不/可能性を言語化してしまったウルフの『灯台へ』(1927)・・・いま私たちはこういった強烈かつ濃密な間テクスト性をどう読むべきでしょうか?というような問いを「戦争」論といった脈絡でも問うてみたいと思っています。

これまで間歇的に論じてきたテーマですが、そろそろ本格的にまとめに入ります。講演内容をこの研究科の紀要に書かせていただけるみたいなので、それでもってきちんと形をつけてみようとか(英語で書くかもしれません、いくつかの意味からそれが必要かもしれないので)。ちなみにこのプロジェクトの第一回は残念ながら出席を断念したのですが、かなり刺激的だったみたいで、N井さんのブログ(http://asakonakai.blogspot.com/)の5月31日のエントリーあるいはid:shintakさんの5月30日のエントリーをごらんください。ベタなハイモダニズムに執着しているようでそのハイモダニズムというような英文学的概念を破綻するような話にしないと、プロジェクト全体と齟齬をきたすわけで、がんばります。