業界にどっぷり浸かった日

土曜日は支部の例会@駒場。ただお仕えするする身分からいって10時から理事会、12時から例会大会準備委員会と休日ながらよく働くよね。13時から例会本番。映画をめぐるシムポがまず。やはり「映画」と「小説」という枠組みでは刺激的な議論は出てこないよね、という予想が当たる。英文学者の映画リタラシーというのならば、むしろ文化テクストとしての映画のレトリック=テクスチュアリティという読みにならないものか。ただK山さんの西部劇についての読解にはきっと深いものがあるはずだと直感。その後のH先生@東女のご講演は圧巻。圧倒的な読解量に基づく壮大な文学史的な断言が果敢にちりばめられたお話。職人芸的な力技ともいうべきほとんどあり得ない学識。ここまでいくと英文学教授という存在に積極的な意義があるなあと感動。H先生のファンになってしまう。懇親会ではじめてのご挨拶。最後のイエイツの発表は最初のうちはただ詩を丁寧に読んでます風の平凡な話かと思ったら、この一見地味な読みにもイエイツについての本質的な洞察が複数あることが感じられてくる。司会のD達さんの話も良かったし、質問もよかった。その後懇親会を3軒(某Mはそのうち誰かがお手打ちにしなければならないなあ)。後は歌唱。やはり辣腕幹事長と最後まで。ほとんどビョーキだぜ。

追記:ふと気がつくと連休があっというまに終わりそうである。それなのに用事がたくさんはいってくる。困ったものだ。