独り身@横浜
当初の予定通りに妻子が実家の熊本に帰った(それを帰熊と称する)のでここ数日は独り身になる。災害があるときはこの方が気が楽な気もするが、毎日あの報道に接して一人で暮らしているのも鬱だろうなあとも思う。
先日帰宅難民@吉祥寺の際に同じく研究室に宿泊した日本文学科の先生と話題になったのが井伏鱒二の『荻窪風土記』であれはまさに大正の震災直後の記述から始まったのではなかったけ。井伏はたしか早稲田で被災したのでは。この付近の産である小生にとっては愛読書のひとつであるなあ。
- 作者: 井伏鱒二
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/04/28
- メディア: 文庫
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そういえば小生が学生時代の10年間の生活の拠点であった高円寺って、震災後に下町の商店が大挙移転してきたところだそうで、あの町の空気はそんな感じである。なんとなく岩波知識人の書斎じみた隣の阿佐ヶ谷などと比べるとそれは明らかである。西荻などというところもなんとなく気障な気がするし、荻窪の住宅地もそうだよなあ。まあ吉祥寺なんてところもねえ。
追記:鈴木晶先生もブログで触れていたが、震災報道の裏側でリビアではクリティカルな展開を迎えている。
追記2:「幽霊を超えるメタ-レトリックは存在しない」!!