無事帰還、疲労困憊

水曜にロンドン発、木曜に東京着、金曜に東京発でソウル着、土曜に学会、日曜にソウル発で東京着、月曜に東京発でロンドン着、という旅程はやはり少々無謀であったようで、月曜にフラットに着いたならばさすがに疲労困憊(ただ一時帰国中に非常に元気をもらうこともあったけれど)。といいながら帰宅後は軽く自炊。飛行機で生野菜が不足と感じたのでWaitroseでレタスとトマトを買って来て、それにオリーブオイルとヴィネガーのドレッシング、それにクロワッサン、チェダーの熟成したやつ、とスパークリング&赤(カリフォルニアの10ポンド)みたいな感じで軽く済ます。火曜日から仕事開始と思ったけれどもやはり無理で、火曜の朝は10時過ぎに朝食を食べるが体が重いので、怠惰にももう一度ベッドへ。午後2時過ぎに起きてシャワー、それからBLで各種メールの返事などをいま。

ソウル方面作戦は成功裏に終了の模様。だが、こちらのジャーナルに載ることになるそうでその際は少々手直しをしなくてはならないだろう。paperに関しては質問がかなり出て、とくにソウル大のEnglishのchairが熱心であった。懇親会でもかなり熱く語る。スピヴァクを少々positiveに読みすぎでは、という国立方面からのコメントもあり、たしかに元気過ぎる議論であったかもしれない。変な話のようだが、ちょっと思ったのはロンドンに来てから人と話す機会が激減したので、英会話が下手になった気がする。つまりロンドンに来て英会話が下手になるという(笑)。なのでディスカサントとのやり取りも懇親会での酩酊した会話でも、自分でも無惨なほどへたくそであった気がする。ただpaperの英語とそれを読む発音はほめられたけれど。ともかく修行がたりないなあ。

前日金曜日の午後2時くらいにGimpoに着き、Jamieさんにソウルを案内してもらう。M藤先輩のおっしゃるとおり、Jamieさん、Che-ji-woo似の楚々たる美人。特に感銘を受けたのが、タクシーの止め方がChe-ji-wooと一緒で手を水平に出すやりかた。文字通りにタクシーを物理的に止めるという感じだそうだ。ただ懇親会のときにJamieさんの学生さん4人にこのことを話したら、それぞれ止め方はちがっていたので、これは韓国風というよりはJamieさんとChe-ji-wooの相同性を示すものなのだろう(携帯で韓国語を話す声もChe-ji-wooにそっくりで、少々酩酊しながらソウルの夜を隣で歩いていると、自分がヨンさまになったかのような気分に一瞬なる)。JamieさんにそのようにChe-ji-woo関連の話題をふるが、さすがウオリック大学PhDのインテリ、この種の芸能ネタは軽くスルーされてしまう。学生さんみんなDokusun Women's UniversityのEnglishの学生さんだが、みんな英会話が上手。中堅女子大だそうだが、日本だとこんな風にはいかないだろう。来年の日本のロレンス協会にJamieさんが来るみたいで、これはこちらでpay backしないといけない。彼女が両親とよく来たというauthenticな韓国料理屋さんはとても美味しかった。本場のプルコギが日本のとは違うことも発見。またソウルには日本のコンビニ程度の数の教会があるわけだが、それが夜になると十字架がことごとく赤くネオンで光るので、ソウルの夜景を非常に特殊のものにしている。これをJamieさん申し上げると、生まれてから始めて気がついたそうで、tourist's point of viewは面白いとかおっしゃていたなあ。ともかく小生の韓国びいき、より強くなり、韓国語会話の勉強を半ば本気で考える(その前にドイツ語の読解だろ、という声が聞こえてくるが)。

Julietからメールが来て、彼女が編集のjournalのspecial issueがつい出たそうである。two copiesをUCLのPsychoanalysis Unitに送ってもらう。