あ、アクセスできないんだ

朝8時前に起きるとやはりどんより曇りで気温はそんなに低くはないものの今日も相変わらずかと思っていたら、午後から急に初夏の気候に。全くの晴天で朝まであった風までなくなる。半袖のポロシャツにウィンドブレイカーという服装で来て正解。午後2時頃ちょっと一休みに外に出たときは半袖ポロシャツでも暑いくらいになっている。でもこの天気が続くとは限らないなあ(いまのところまだテレビがないので天気予報を視ていないのでよくわからないけれども)。

今日は朝からoffice。Standard Editionを始めFreudとかKleinのテクスト、またFreudの書簡など基本的なテクストやInternational Journal of Psychoanalysisなど基礎文献がほとんどすべて電子化されているPsychoanalytic Electronic Publishingは自分のPCからアクセスできると思っていたのは勘違いであることに数日前に不覚にも気がつく。なんてバカなんだろう。だいたいofficeで読んでいてすぐに入り用なのでプリントアウトとかしていて、自分のPCでもUCLの図書館のe-journalからInternational Journal of Psychoanalysisが閲覧できたので安心していたのだが、それはextractであったことにいまさら気がつく。これはアクセス用のpasswordをもらえるのか確認しないといけない。UCLのpasswordでアクセスできるのは一般の雑誌類だけだった。これではこれから不便である。

2月3月から今月くらいまでPsychoanalysis Unitのスタッフによるかなりソリッドなセミナーが2、3連続して(精神分析と美学とかみたいな)途中参加しようかと思っていたが、ちょっとその余裕はない。秋のタームからにしよう。ソフィーさんも秋から出たらみたいなことをおっしゃていた。それまでにいまのプロジェクトの一次資料をできるかぎり読んでいないと形にならない。断片的な知的刺激だけ受けて帰国したのでは、あまり意味がなく、このプロジェクトで帰国前にどうにか論文になるようなネタに練り上げていかなくてはいけない。なんだか明治期の日本人の留学生のように悲壮な気分になってきた。このプロジェクトで形が出来るにはもっと一次資料的なsolidな裏付けが質量ともにないと仕方がない。それを踏み台にしてある刺激的な議論ができると思う。10年前のロンドンでもとくに今の時期はつらかった(いや全般的につらかった)。いつもロンドンで4月から一から始めるみたいな感じで来るからつらくなるのだろけれども、まあそれくらいでないと成果は上がらないからなあ。前の在外では到着の翌日からKleinのテクストを本格的には初めて読み始めるという無謀さであった。

今日は昨日言っていたみたいに1924年から25年にかけてAlixがベルリンでAbrahamに分析を受けていた時期のFreud/Abraham書簡を朝からofficeでいままで読んでいたが、あまりおいしい記述はない。この往復書簡の後半は早世したAbrahamの健康状態とFreudのそれが話題の中心になって、やはり体力の落ちている人の手紙は質量ともに豊かではない(Abrahamの方はそうで、Freudはまだまだ元気で「いま君に死なれたら困る」みたいなことを書いている)。