ロンドンにも初夏が
昨日くらいからロンドンにも初夏が訪れた模様。今日の朝から小生も半袖ポロシャツでBLに出勤。あのどんよりから急に初夏が来るとやはり格別なものがある。昨日はTavistock Squareの緑がきれいであった。
じつは昨日はSonuさんのreading groupでKantのAnthropology from a Pragmatic Point of View を心理学、精神医学の歴史という視点から読むというmeetingがあったのだが、アマゾンから本が届かず、ロンドン大学の各種図書館からはすでに貸し出し済みだったので欠席をしたのだが、MLが回ってきて今日はPhDの学生さんたちのpresentationが14時からあるそうで、その後はpicnicということになっている。誘われたので出ることに。たぶん18:00過ぎからのpicnicだろうから3時間くらいは夕刻を楽しめるだろう。もちろんpapersにも期待。
昨日は夕食後につぎの本などを再読しているといろいろと今後の方針が見えてくる:
- 作者: Lisa Appignanesi,John Forrester
- 出版社/メーカー: Weidenfeld & Nicolson
- 発売日: 2005/03/14
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やはりAlixの場合はmelancholiaということが問題で、1920年代前半の精神分析のパラダイムでいえばKarl Abrahamの仕事が重要ということ。しかも彼女が彼に分析を受けるばかりか、Selected Papersを翻訳出版しているということ、これもポイント。アーカイヴに決定的な箇所を期待するのと同時に、その前提としてこういった事実関係からまずは外堀を埋めていき、こういったテクスト群を緻密に読みながらこの時代の精神分析の言語と修辞学をgraspすること。それを踏まえながら、いまいちどKlein的なprojective identificationとかtranferenceとかoral/anal sadismを再考すること。またこの濃密な文脈でFreudのfemininityについても再考すること。この作業を夏のholidaysまでにやってしまい、ある程度のperspectiveが得られればどうにかなりそう(かな?)。またmelancholiaをめぐりRiviereとの差異も見えてくるだろう。そうすれば、秋以降からアーカイヴを攻めることができる。またこの20年代に特殊なproblematicの今日性という視点も忘れないこと。ともかくロンドンから吉祥寺に戻ると「改革」の嵐だそうだから、帰る前に形を作らないとだめである(前のロンドンではそれができたので、3年後に(ほんとうは1年後のはずだったのだが)publishできた)。
Selected Papers on Psychoanalysis (Maresfield Library)
- 作者: Karl Abraham
- 出版社/メーカー: Routledge
- 発売日: 1988/12/31
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このような気候になってくると仕事からフラットに帰る道すがら、しみじみ幸福感を味合う。やはりBloomsburyに住んでよかった。