天気は逆戻りか

ここのところ続いていた晴天だが昨日の午後にshowerがあり、これはもしかしたらと思っていたら今日は朝から曇りで少々小雨が降る。BBCwebsiteweather forecastを見るとここしばらくは不順な感じ。まあ、その方が仕事に専念できるかもとか思う。毎日あまりにも奇跡のような天気が続くと、ちょっとそれを享受している人間に嫉妬するし。

今日は少々忙しく12:00からBobとpub lunch。16:00からJaspersのreading group meeting。ということで9:30からBLで断続的にやってきたJaspersの予習の仕上げ。昼からはUCLのすぐわきにあるUniversity StreetにあるBob行きつけのこの前も来たいかにもauthentically Englishなpubでlunch。この前は彼も小生もa little bit too heavy lunchであったという認識から、今回はchipsだけで。それに小生は半パイントのビター、Bobはサイダー(イギリス風の)。flatに関するいささか面倒なbusiness talkというか税務上のことなどをまずは話す。この件でも非常にniceな解決策を提案してくれる。多謝。それが終わるとBobのこれまでのUCLでのacademic careerについての話になる。medical scienceにずっと携わってきた人間のさまざまな意見は面白い。50年代のSnow vs. Leavis debateなども話題に上がる。あっという間の2時間。16:00まで2時間あるが睡魔が襲ってきたので、UCLのacademic staff用のcommon roomであるいつも仕事帰りによるHouseman Roomで仮眠。lunchの客でけっこういっぱい。この部屋はここ:

http://www.ucl.ac.uk/ascr

写真ほどきれいでないが、パブもありなかなかcosyであり、じつは今もそこでbitter (Tribute) で一杯やっている。

16:00からSonuさんのofficeでJaspers。非常に哲学的なpychopathologyである。たとえば「全体」というこのテクストで重要な概念についてこういう一節が:

Although I cannot exactly know the whole as idea, I can approximate to it--in Kant's words--by the 'schema' of the idea. Schemata are designed types, misleading if I treat them as realities or as basic theories but true as methodological aids that can be endlessly corrected and reshaped. (560)

このテクストにおけるwholeを要約すれば、unempirical basis which allows empirical approach to itみたいなhighly operative Kantian ideaということになる。ただJaspersがthe psychological, the biological, the metaphysical、そしてthe last instanceであるExistence itselfをどうこの操作的なwholeのもとに思弁しているかはまだよくわからない。まあ雑駁な印層としては、a mixture of Kantian philosophy, nineteenth-century type of organicism, and Existentialismというような感じで、たとえばFreud and Heideggarというテーマでhistory of ideas風の論文を書くときには面白いテクストになるのだろうか。ただ近代心理学、精神医学の知識が豊富なメンバーとcriticalに読んでいくのはこれまでにない経験で面白い。日本の木村敏の仕事をちょっと紹介したりとか。

明日は1日Kleinの1923年の長い論文を読んで終わるだろう(ちなみに昨日読んだ1926年の論文はFreudダヴィンチ論に触れていてなかなか晦渋なsublimation論を展開している。要再読)。