結婚できない男

昨日はソウル方面の原稿に一区切り着いたので、Montrealへのflightをbookする(ルー大柴だ)。Heathrowからの直行便はBAくらいしかなく、VirginはMontrealへのflight自体がない。ただBAの直行便だと向こうに着くのが20:30なのでちょっと嫌だが仕方なく予約する。夜遅くなり暗くなってからの異国の都市での移動は治安上ちょっと怖い(しかし緯度からいってこの時間なら明るいかも。ロンドンは22:00まで明るい)。去年だったかのマーストリヒトでのconferenceでは、アムステルダムスキポール空港から汽車で何時間も南下し、おまけに途中で乗り換えがあり、さらにおまけに来た列車の前半と後半で行き先が違うという複雑さで、困ってしまったが回りの人に質問しまくってなんとかなった記憶がある。そんなこんなでマーストリヒト駅に着いのが22:00過ぎで真っ暗。仕方なくタクシーでホテルまで行ったのだが、タクシーが紳士的だったのでよかったが。帰国後吉祥寺の同僚のドイツの国際政治の専門のひとが教授会で隣だったのでその話をしたら、あそこあたりはネオナチの盛んな場所で、あまり夜は出歩かない方がいいとのこと。たしかにスキンヘッド系の輩が怖い目つきで歩いていたなあ。しかしconference終了後の翌日が奇跡のような晴天で1日あの街を歩き回ったのだが、その美しさはいまだに忘れない。ヨーロッパ独特の美しさで、イギリスとはちょっとちがう大陸的な感じも。これも吉祥寺の同僚で宗教学の専門の先生に聞いたら、あそこはカトリックプロテスタントの境目のような場所だそうだ。ひとつ残念だったのは、地元の女子(発表のあった研究所の院生)が精神分析に関心があって小生のpaperにimpressされたそうなのだが、その彼女がその日に街を案内をしてくれるはずだったのに、待ち合わせの場所に行ってもいない。こういうときに携帯がないのは不便である。あとでメールで聞いてみたら、小生が場所を勘違いしていた由。残念。

Montrealといえば、狼系Mさん@四谷によれば、彼女がNYで在外のときに、モダニズム関係の学会で行ってみたら、ともかく美しい街だそうである。楽しみだ。

昨日は少し早めの食事にし夏野菜とscallopのパスタ。またしてもかなりの出来。しかしひとりでフラットで食事をしながら「おいしい〜」などと叫んでいる独り身の男というのは、むかしテレビでやっていた阿部寛主演のドラマ『結婚できない男』を思い出してしまうような状況だ。彼の場合はもっと無精で自炊などはせずに気に入ったレストランでひとりステーキを食べながらしみじみ幸福感を味あうのだが。やはり小生、根っからのわがままで、ほんとうは結婚に向いていなかったのかもしれない。しかし、そのドラマでいえば、女医役の夏川結衣の色香が忘れがたい。いくら独身主義であっても女医の夏川結衣ならば結婚してしまうかもしれない。

今日もイギリスはnational holiday。しかたなく11:00からUCLのmain libraryでソウル方面の原稿を仕上げることに。まあ10日の締め切りまで寝かして、直前に微調整するか。ともかくMontreal方面作戦を本格的に始動しないといけない。