不作の日もあるさ

今日は10:00から17:00までBLにてAlixとデート。月曜日はarchiveの部屋は10時からなので。母親への手紙が中心。この前読んだのとは別のファイルに閉じてあるので。基本的にはCambridgeでちゃんと勉強しているという嘘と金の無心。あと第一次大戦勃発時に彼女はロシアにいたので、この時期の母親宛の手紙は多い。だが、あまり収穫はない不作の日となる。ちょっと再確認したのは、彼女の母親はインテリなので、勉強、芸術の話などをそのまま希釈化しないでべたでできる。彼女は生後数週間で父親を溺死でなくしているので、文字通りher father's penis is within her Maだったのだろうことがわかる。FreudもAbrahamもその点を分析の際の重視していた。しかしFreudの分析には不満を感じ、Abrahamの分析には異様なまでにAlixが拘泥、執着したという事実は重要。メモできたのは2カ所(あああああああ)。

吉祥寺からメール。例の「体型」発言へのレス。なんとも洗練された日本語の表現に感動した(引用しちゃうよ):「五回も言ったとは覚えていませんでしたが、イギリスの豊かな食生活で、私の言葉がたんなる妄言だと言えなくなるような体型にならないことを祈願しています(笑)」。すばらしい二重否定。さすが芝居の専門家はちがいます。

あとconsider + A + as + B についても同じ同僚から:「consider A as Bがまかり通るのはイギリスだからで、イギリス人のほうが文法にうるさくないからだと思います。アメリカ人のほうが文法について杓子定規で、それはおそらくアメリカ人にとり英語は、より他者の言語だからだ、という仮説を私は抱いています」。なるほど勉強になる。

今日はこれからRonのlectureが18:00から。from Klein to Bionというテーマなので、Bionについてはまったくの不勉強なので今日はきっと質問ができないなあ。まあむきになってもしかたないけれど。ただロンドンでレクチャーとかセミナーに出て、なににも言わないで帰ってくるのはいかにも日本人の英文学教授という感じがしていやなので。もっともロンドンでこれまで10年前も含めてかなりの数のセミナーに出てきたが、日本人と会ったことがないよなあ。

ロンドンは天気が回復した来た模様。昨日などは夕方に急に日が出てきて、Tavistock Squareの緑がなんとも美しかったなあ。