疲労的雑感

今日も9:30からBL。新たに3パラグラフ。これで計6パラ。これまではすでにある原稿の編集&圧縮ですんだが、それでも脳はかなり飽和状態ぎみ。これからが新ネタ導入+単なる編集ではすまない可能性が大であることに本格的に気がつく。ナラティヴの結構を結構変えなくてはいけないだろう。う〜ん、今週から来週にかけておおいに苦しむことになるのは必至。明日の土曜日は仕事をして日曜は天気が良ければまたCentral Londonを歩き回ろう。

小生が愛してやまない吉祥寺の某絶品イタリアンのご主人とこのまえに話をしていて、ロンドンにはかなり洒落たアンティークのお店があるという話を聞いていて、それなども仕事が一段落したら(まあずっとしないのだろうけれども)すくなくともモントリオール方面作戦、ウェールズ方面作戦が終了したら、天気の悪い秋以降に、そんなアンティーク巡りをしようかとか思う。多少お金がかかっても日本に郵送してもらうことは可能に違いない。しゃれたテーブルランプなどがあれが良いが、日本では白熱電球がだめになっているので、その形状が合わないかもしれないなあ。ああ、ウェールズ方面作戦の準備もそろそろしないといけない。

いまは日本は梅雨でべたべたでさぞかし大変だと思う。たしかに最近熱帯化した日本の6月から9月って、almost unbearableだし。そんなことを感じながらロンドンの同じ時期を比較し、実際にいま住んでいながら、ある考えが最近頭をよぎる。たとえば退職後にロンドンに、まあできればHampsteadあたりにone bedroomのflatを買って、6月から9月末までその時期はロンドンに住むという計画。そんなせいで最近は近所の不動産屋の広告を見たりしていると、近所のJudd Streetのone bedroomのflatがいまのレートだと3500万くらいで、まあ日本の中古マンションを買うようなものであることも判明。そのためにはこのまま健康であり続けないといけないし、financial planingが必要だろう。冗談半分で不動産投資にも詳しいまたほかにもflatを所有しているBobに相談してみようかなあ。

健康といえば、ここ最近親しい同業者が早世したりしてショックなことが多いのだが、よほど小生は大酒飲みで不養生に見えるらしく、ごく最近はM先輩、ちょっと前にはN井さんに真顔で「ほんとうに体に気をつけてください」と心配されてしまった(むしろ家を新築中のN井さんのほうが心配なのだが。家を建てる労力ってかなりのものらしい。どうかほんとうにお体に気をつけてください)。たしかにワインを1日に1本くらいは飲んでいるが(夕食に半分、寝る前に半分という感じ)、毎朝果物とヨーグルト、野菜をたくさん食べているし、栄養のバランスはいいはずなので、また体重は微増ですんでいるので、大丈夫だと思うのだが、たしかに日本にいる間にはよく大酒(「たいしゅ」と読んでください)ということになっていた。しかしこれは良いことだと思うが、酒が最近とみに弱くなっている。

この前のRonのセミナーでイギリスの若い連中の英語の発音があまりにひどいのにショックを受けて最近こんなCDを寝る前に:

The Spoken Word British Writers (Spoken Word Audio)

The Spoken Word British Writers (Spoken Word Audio)

The Bloomsbury Group: The Spoken Word (British Library - British Library Sound Archive)

The Bloomsbury Group: The Spoken Word (British Library - British Library Sound Archive)

基本的にはthe 1880s~90sくらいに生まれたupper-middleの老人の英語なのだが、アメリカ英語しか知らない日本人が聞いたら「カタカナ発音じゃん」みたいな音になるのだろう(本当に素人的感想なのだが)。ちょっと思い出したのはKO英文での指導教授であった安東伸介先生の発音で、この先生、この本にも登場している:

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

英語達人列伝―あっぱれ、日本人の英語 (中公新書)

このCDをBLで買ったもう一つの理由は、FreudがJamesを分析した際に'His English sounded so indistinct as to be a torture to my foreign ear'とJonesにこぼしていたから、連中どんな発音だったのだろうという好奇心から。まあ、BBCに録音される老人になってからの英語だから若いときとは違うのだろうけれども、でもLeonard Woolf, Maynard Keynes, E. M. Forster, Virginia Woolf, Vannesa Bellなどなどのaccent、きわめてclearである。そういえばDeeがJamesのBBCの録音が残っていないのは残念だとこの前パブで飲んでいたときにいっていたなあ。そういえば近藤稲子先生の発音もこんな感じあった。それはそうだろう。彼らとほとんど同時人でケンブリッジにいたのだから。こちらで知己を得たなかではSerahのaccentはほぼ完全にfollow可能であった。言葉に関しては少々保守的なほうがいいという主義。だってどうせどんどん変わるから。

そういえば、Serah、誰かに似ているなあとずっと思っていたのだが、さっき気がついた。my sister-in-lawにそっくりだ(笑)。ぜんぜん関係ない話だけれども、アメ文系のT先生@三田が、小生が誰かに似ているとずっと気になっていたが、昨日の晩に突如気がついたと、ある時におっしゃる。誰かと思えば、Paul Simonだそうである。なるほど日系ユダヤ人ということで、名誉なことである。S木さんには布施明と言われたことがあるが、おふたりとも小生の歌唱力を踏まえての発言であるのだろう(笑)。20代から30代の頃はもっと良いのに似ていると言われたものだが、まあ、こんな中年男になってしまったのだから仕方があるまい。

例のユーロのサッカーで買った国の観光客が小生のフラットのまえのパブで日替わりで酔余の果てに高歌放吟でじつに喧しい。おもわず「くそ大陸の労働者階級め、How uncivilised!」みたいなブルームズベリー的な暴言を吐きたくなるが、泥酔して夜中の3時頃に大島優子になりきって『ヘビーローテーション』を熱唱する人間がcivilisedでないことは間違いない。

ということでなんだかロンドン作戦、ほぼ3ヶ月ということで、いささか疲労気味のエントリーでした。