戦線拡大

今日もBLで10:00から。日本(狼)関係の仕事を終える。その後は某共同研究の準備。そのためにいくつかの研究書を読んでいるうちに鍵語となっている用語がcultural theoriesの閉塞状態を突破するなんだか隠喩と化していて、洗練された意味でもナイーヴな意味でもとても非歴史的な用法となっている気がしてきた。その語とはaffectなのだが、Sonuさんが昨今のaffective turnなる批評の方向性にcriticalというかsarcasticな訳がわかった。ということでこちらとしてはやる余地が十分あることになり良かったわけだが。というかこれはぜひ私たちの分野できちんとやらないといけないテーマである。相談する方々はbrilliant極まりない同業者たちなので、その点は心強い。この仕事、あとしばらく続けて、もっと鮮明なperspectiveを来週中くらいにつかまなくてはいけないなあ。それと同時に、Wales方面作戦の本格化のために、明日の日曜日はUCLのmain libraryに出勤しなくてはならない。明日1日はそれに没頭しないとヤバい。

昨日の晩にDeeからメールが来て、the autumn termのJuliet Mitchellのdiscussion groupへの勧誘。Sophieさんからもお誘いがあった。これは是非とも出席するに決まっている。彼女が小生のprojectについて話したら、Juliet MitchellがJoan Riviereの 'Womanliness as a Masquerade' をテクストとして指定したそうである。テーマはgender and differenceとpsychoanalysisなので想定内だなあ。指定テクストをめぐって20分程度のpresentationがあるみたいだが、できれば11月とか12月にしてもらわないと、とか甘いことを思う。ともかくいまのところ3つの戦線を抱えることになっており、ちょっと多忙感が強まってきた。

最近はロンドンの日没は21:00頃になったが、夕刻からこの時刻まではロンドンの住人にとって1年の間にこの時期に限って享受できる貴重な時間であって、特にパブの外側でビールを飲みながらそれを過ごすひとが多いのだが、そういう次第で小生のflatの正面の2軒のパブは大繁盛で大音声。夕食後に自宅で仕事ができる環境ではない。今日は用事があるので無理だが、これからは19:00ないし20:00くらいまでBLで頑張って(金土はUCLに移動して)仕事しないといけない展開になってきた。

K先生@Oxfordへは来週の水曜日に遊びに行くことになった。上で言ったこととはとても矛盾するけれども、8月なんだしそれくらいは許されるだろう(といいながら受験生のような罪悪感があるのは、損な性分だ)。