WIP

今日は夕方からSonuゼミ(日本風の言い方では)のWork in Progress(略してWIP)の日。この略語であるが、小生が10年前に滞在していた、またSonuさんが教授をしていたThe Wellcome Trust Centre for the Histroty of Medicine at UCL以来のもの(この研究所がお取り潰しになっていなければ小生はここにまた滞在していたはず)。そういえば小生も4月にこのWIPは経験したっけ。Wellcomeでは毎週水曜の午後に定例でそういえばWIPがあったなあ。この略語が日々飛び交うので思わず、You could whip a speaker if his or her presentation for the WIP is not good enoughとギャグをSonuさんに言ったらYes, I couldとそれなりにウケたっけ(イギリス語ではwhipとWIPは同じ発音になります)。今日のspeakerはカナダのブリティッシュ・コロンビア大からのお客様で、第二次大戦後の北米において例えばvoice hearingとかPoltergeistsとの超常現象がpathologisingされる言説的文脈への医学史的なアプローチを披露。はじめて聞く話でとても面白い。SonuゼミのSarahの関心に非常に近いところもあり彼女がおもに熱心に質問をする。この病理学化が北米における「家族」の制度化と関係があるということなので、小生は国立学派の端くれとして「冷戦イデオロギー」との関連を質問する。的は外さなかったみたいで、speakerの方はOf course it's very relevant to my topicとのお答えであったが、projectのfocusの関係上あまり踏み込めないとのことでした。Sonuさんからは後で飲んでいる時にYou asked a very tough questionと言われて笑われた。

このSonuゼミの飲み会でblogとかFacebookが話題になったので、今日Sarah, Matei, Andreasといきなりお友達になってしまった。Deeはやっているのだろうか(彼女はWIPを欠席)。ボスのSonuさんとは来週にlunchをしながら来年度以降の大切なお話をすることに。上手く行きそうな感じが濃厚(というかこっちの問題がまずあるのだが)。

Psychoanalysis Unitはいまofficeの引っ越しが大変な様子。なんだか模様替え。Sonuさんのofficeも移動していた。Sophieさんと話したらやっぱりたいへんそう。小生のoffice使用も近いうちに決まるそうだが、まあ気を使わなくてもいいので毎日BL出勤でもいいかなあみたいな感じもある。

ロンドンは晴れたり曇ったり降ったりですが着実に冬に向かっている。この風情きらいではないので、うまく写真を撮れればいいのだが。