おお、さすがです

木曜日のジュリエット・ミッチェル・ゼミでのDeeのプレゼンは、さすがフロイトの標準版をシステマチックに読み込んできた成果が随所にあるもので感服する。さすが。小生のどこか一点突破的なものとは元手が違う感じだなあ。お題のフロイトの症例、彼女の読みとミッチェル先生の読みがコラボすると、小生の読解をかなり超えたところに達する。う〜ん。たしかにロンドンで精神分析で勝負をするには標準版を自家薬籠中にするくらいに読み込み、ときに引用を諳んじてできるくらいになる必要があるのだが、その点での修行不足を感じたりもする。彼女はJames Stracheyへの伝記的なアプローチでPhD論文を書き進めているが、その出来も楽しみ。コラボでやるセミナーとシムポジウムの相談をするために来週中に話をしないといけないのでその日程の調整など。だいぶ彼女にも世話になっている。いよいよ小生のロンドン方面作戦も終盤か。彼女のexpertなプレゼンを聴いていて、多方面同時作戦をしてきた小生のロンドンでの仕事の仕方をちょっと考えてしまったが、まあこれも考えがあってしていることで。小生のスケジュールをいったら、How could you manage?と呆れられたが、たしかに自分でもよくまあ、それも英語@ロンドンでと呆れる次第(笑)。生来、面の皮が厚いですから。まったく。しかし我ながら図々しい仕事ぶりだ。

ここしばらくはイヴェントが続いたが、その合間にRWのBorder Countryの再読がそろそろ終わる(やはり多方面作戦だ)。RWを8月から読み直したこと、彼の生地を訪れたことで、前回とは読みがぜんぜん違う。要所要所、涙腺が緩むなあ。これは前回といっしょ。明日の夕方あたりは号泣@BLか。

ちょっとつぎのプレゼンまでに時間ができたので、せっかくの機会だから『性欲論三編』を標準版で再読することも考えている。Doraの症例も再読の必要ありか。その後はAlixのアーカイヴを攻めないと。ともかくロンドン方面作戦、終盤戦である。この方面で読み直すべき2次文献もあるし。

スピヴァック@京都と東京の情報などが断片的にロンドンにも届く。かなり気になる。

しかし、小生の職業は勉強できなくなったら終わりなので、その点で帰国後の身の振り方を真面目に考えないといけない。やはり場所は大事だからなあ。