オーラの泉@ロンドン

ということで土曜日は午後からThe Spiritualist Association of Great Britainのイヴェントにお出かけ。Victoria Station近くのこの協会まで運動をかねて徒歩でいく。ロンドンはかなり寒い。しかし、道のりは単純。Russell Square→Leicester Square→Trafalger Square→Buckingham Palace→Victoria Station→Belgrave Streetということで約1時間。Buckingham Palace、ロンドンに来てからはじめて拝むことになる。Central Londonは基本的にはwithin walking distanceでなかなかやはり素晴らしい。しかしなんでも歩いてロンドンでは移動するので、小生はいまだにoyster card(ロンドン版パスモ)を持っておらず、帰りにtubeに乗るときにSonuさんをはじめゼミのみなさんに呆れられたが、日本からロンドンにいらしたある方にも同じように呆れられたことを思い出す「え、持ってないんですか?」みたいな感じ)。

さてこのイヴェント、正確には a demonstration of psychometry (http://en.wikipedia.org/wiki/Psychometry_%28paranormal%29) ということになる。具体的には出席者がなにか物を指定された机の上に置いておき(小生は置かず)それを握りしめたspiritualistの男女が交互にそれを置いた人のご先祖様のメッセージを伝えるというあのオーラの泉と同じ形(料金は7ポンド)。生来軽薄でこの種のことにcredulousな小生から見ても、かなりちょっと怪しい感じ。実際にWilliam JamesでPhDを書いているEmma(ということで半分は実証的なリサーチで参加)は、物を置いてご先祖様のメッセージを聞かされたが、ぜんぜん外れていたそうである。なんだかspiritialistがいろいろと語りながらDoes it make any sense?と畳み掛けるように語る感じにhypnotic suggestionめいたものもあるような。人によってはオーラの泉ばりにいきなり号泣みたいな方もいたのだがちょっと「さくら」かもしれない。しかしこの降霊術を完全に信用していないMateiが何かを感じて気分が悪くなったと言っていたし、小生もある種のラップ音が聞こえたのだが、それをみんなに言ってもみんなは聞いていなかった...。精神分析の勉強などよりも日本の同業者にはよほど良い土産話になると言ったらDeeにかなりウケた。たしかにこのイヴェント、in a sense quite characteristic of Londonであるよね。イヴェントの後はこれをネタに近所のSonuさんが予約してくれたレストランでワインをかなり飲みながらの宴会。pubだとBGMがうるさくて小生の耳だと英語が聞こえないと以前に愚痴をこぼしたのをボスが覚えてくれていて、イヴェントの後はいつも静かな場所を選んでくれて多謝。心理学の歴史の専門家とこのspiritualismをネタにしてのお話、とても面白い。ワインもキャンティが当たり。

この前にウィトゲンシュタインとjokeの話をしてくれたRamonが1月半ばにイヴェントをMadridで企画。もしかしたら小生もthe ethics of failureというpaperをそこで読むことになるかもしれない。Sonuさんはこのテーマでperfectと言っていたのでたぶんそうなるだろう。ともかくpaperをよく読む在外になりそうだ。やれやれ。しかしMadridは楽しみ。