体が弱っているのか

ここのところ一日の大半を自宅のPCを睨んで過ごしている。ともかく前期の間にあまり進まなかったRWの翻訳に没頭しているが、なかなかに進まぬ。直訳してもほとんど意味をなさぬところを気を利かせたつもりで言葉を補い、原文の意味が読んだままに読者の頭にすっと入って行くよう訳文を心がけるのだが、結果は単に冗漫になっているだけかもしれない。いや、きっとそうだ。今訳しているエッセイを一通り訳し終わったら、数日寝かした後で、全文を通して刈り込みをしなくてはならない。というような仕事を数日続けていたら右目の上がまたものもらいになった。痛くて仕方がないのでお盆でも幸運にも休診でなかった近所の眼科医に診てもらい、目薬を処方してもらう。昼から点しているが効果はある模様。そういえば去年の暮れゼミの学生の卒論を添削していた頃にも、ものもらいになった。どうもこの商売で無理をするとまず最初に目にくるようだ。頭はすでに悪化の一途であるが、次は目か。目が弱っているのか。それもあるのかいましている眼鏡が鬱陶しくなってきたので、気分転換に眼鏡を新調することにする。いっそ福田和也先生のマネをして昭和天皇がご愛用であった眼鏡をご謹製申し上げていた某日本橋の老舗で特注か、とか一時の間は錯乱したが、H比野さんに紹介してもらったところの吉祥寺店を考えてみる。小生の顔はかなりゆがんでいるので、なかなかに眼鏡はむずかしい。子供とかみさんは今日から日曜まで実家に帰ったから、しばらく自由な時間の使用で突貫工事だが、あさってあたり、ここで言えない理由から大学にいく必要があった。毎日こうしてどこにも旅行にも出かけずに一日机に向かい翻訳していること自体は、苦痛ではなくむしろ楽しいのだから、あまり文句はないのだが。しかし8月の最終週は羅漢協会の論文だ。明日くらいから、しかしこれではいくらなんでも運動不足なので近所を1日10キロくらい夕方の歩くか。

追記:海軍関連のドキュメンタリー最終回も観る。ジュネーブ協定に批准していない日本政府。それゆえの軍令部にいたるまでの基本的な海軍の思想の根底たる捕虜虐待と一般市民の虐殺と略奪・・・。暴力犯たる陸軍と知能犯たる海軍というが海軍も立派に暴力犯である。

追記:同人誌の討議を活字化していただいたファイルをざっと見る。あのときなにか元気だったのだなあ。